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スマホプリンターinstax Link WIDE
今回は、富士フイルムの「instax Link WIDE」モカグレイを購入したので、紹介したいと思います。
「instax Link WIDE」は、2021年10月に発売されたもので、割と古いものです。
これは何かと言いますと、簡単に言えば、インスタントカメラの、チェキの撮影機能を省いて、
プリント機能のみに特化した製品だと認識しています。
ワイドフォーマットのスマホプリンターです。
サイズは、WIDEのほかに、instax mini Link2、INSTAX SQUARE Linkもあります。
スマホで撮影した写真や、一眼レフなどで撮影した写真を、スマホに取り込んでプリントするこが可能です。
スマホの写真をその場でBluetoothで送信し、instax Wideサイズとしてプリントできる魅力的なデバイスです。
実際に使ってみた正直な感想を述べたいと思います。
内容物は、「本体」と「スタンド」、「ストラップ」、「マニュアル」、そして「USB Type A to Micro USB」です。
そして、instax WIDEのフィルム10枚×5パックを購入しました。
Instax Link WIDEのプリントクオリティ
instax Link WIDEでプリントした写真は、率直に言って「アナログの味わい」があります。
印字サイズは、62mm×99mmなので、同じようなサイズの、スマホディスプレイの解像度に慣れた目には、
やや物足りなさを感じるかもしれません。
特にWIDEサイズになると、写真が大きくなるぶん、以下の特徴が目立ちます:
- 全体的に色が薄め、特に黒の発色が控えめ
- 明るい部分は白飛びしやすい
- どこか懐かしい、黄色がかった色合い
- デジタル写真と比べると解像度の違いが顕著
miniサイズと違い、WIDEサイズでは画質の粗さがより目立つのかもしれません。
高性能なカメラで撮影した写真をプリントしても、その美しさを100%再現できないのは、ある意味で「チェキの個性」と言えるでしょう。
むしろ、最初からカメラ機能のある「チェキ」や「instax WIDE Evo」などの機種で撮影した方が、期待値と結果のギャップが少なく、満足度が高くなるかもしれません。
チェキ文化に馴染みのある方なら「これがチェキらしさ」と受け入れられるでしょうが、初めての方には少し驚きがあるかもしれません。
期待値ギャップの問題
このプリンターの興味深い心理的側面として、スマホの美しい高精細画面とプリント結果との比較が生じやすいという点があります。
そもそもこのプリンターは、綺麗に映ったスマホの画像を見てから、その直後にプリントされた画像を見ることになるため、どうしても両者の画質差が際立ってしまいます。
一方、写真機能のあるチェキやinstax mini Evo、WIDE Evoなどのカメラ内蔵型モデルでは、スマホ画面を介さずに直接プリントされるため、高精細なデジタル画像との心理的比較が生じにくくなると思うのです。
結果として、プリント画質への違和感が軽減される可能性があるのではないでしょうか?
つまり、期待値の設定が異なるため、満足度も変わってくるというわけです。
使い勝手と気になるポイント
残念なMicro USB
2025年の今日、本体の充電端子がまだMicro USBというのは少々時代遅れを感じます。
2021年の商品なので致し方ないですが、USB-Cが主流となった現在、専用ケーブルを持ち歩く必要があるのは煩わしさを感じるポイントです。
用途を理解する
このプリンターは「完璧な写真プリント」を目指すものではなく、「思い出を形にする」ためのツールです。
高画質なプリントを求めるなら、Webの写真プリントサービスでの注文が適しています。
チェキの魅力は別のところにあると思います。
意外な掘り出し物!QRコード機能
instax Link WIDEの隠れた魅力は、QRコード機能です。
写真に様々な情報をリンクできるこの機能を使えば下記の4つの機能が使えます。
- 地図チェキ(Googleマップの情報を埋め込むことができます)
- 音チェキ(最大10秒の音声を録音できます)
- Webチェキ(Webサイトのリンクを埋め込むことができます)
- 手紙チェキ(テキストを埋め込むことができます)
などを埋め込むことができます。
ビジネス用途など、名刺代わりにしたり、旅の思い出に場所情報を加えたりと、アイデア次第で使い道が広がります。
instax Linkのプリントする楽しさ
画質の物足りなさを補って余りあるのが、プリントされる瞬間の「ワクワク感」です。
写真が徐々に現れてくる過程、そして実際に手に取れる形になる喜びは、デジタルでは味わえない特別な体験です。
専用アルバムに収納すれば、スマホの中に埋もれがちな写真たちに新たな命を吹き込むことができます。
時間が経っても色あせない思い出として、物理的な形で残せるのが最大の魅力です。
懐かしのガチャガチャ体験!プリントの醍醐味
これはもう、画質の良し悪しを超えた楽しさがあります。
データを送信してから写真が出てくるまでの一連の工程そのものが、ワクワク感に満ちています。
何が出てくるか分かっていても、なぜか心が躍るこの感覚——まるで子供の頃に夢中になったガチャガチャやカードダスを思い起こさせます。
「SDガンダム」や「ドラゴンボール」のカードダスで、コインを入れてカードが出てくる瞬間の高揚感に似ています。
デジタル全盛の今だからこそ、この「物理的な出現感」が新鮮で、あの頃の純粋な楽しさがよみがえってくる感覚があるんですよね。結局のところ、チェキの魅力は高画質な写真よりも、この「体験」にこそあるのかもしれません。
Link WIDEアプリ使用時の注意点
専用アプリはLink WIDEを使用します。
初回起動時に、Bluetooth接続などの許可を求めてきます。
すべての許可をONにしないとプリンターと接続できないので注意が必要です。
設定を誤った場合は、アプリを再インストールして初期設定からやり直すのが確実です。

画像のように、Bluetoothをオンにしてくださいとアラートがでますが、やりようがありません、一度アプリを削除してから再度インストールしてください
意外な逸品:INSTAX WIDE アルバム20
地味に買ってよかったものとして、富士フイルム(FUJIFILM) INSTAX WIDE アルバム20をおすすめします。
プリントした写真をこのアルバムに収めた瞬間、単なる写真から「コレクション」へと変わる感覚があります。
現像した写真をこのアルバムに入れて初めて、本当の所有感が得られる気がします。
デジタルデータとは異なる、物理的な写真の存在感が、このアルバムによってさらに引き立ちます。
思い出を眺める喜びを最大限に引き出してくれる、地味ながらも必須のアクセサリーと言えるでしょう。
結論:デジタルとアナログの素敵な架け橋
instax Link WIDEは、完璧な画質を追求するものではなく、写真を「体験」として楽しむためのデバイスです。
紙に写真が出てくる瞬間の小さな感動、手元に残る形になる喜び、そして写真を通じたコミュニケーションの可能性を広げてくれます。
デジタルに慣れた現代だからこそ、あえてアナログな「不完璧さ」を楽しめる人にとって、このガジェットは特別な存在になるでしょう。
写真を手に取る喜びを再発見したい方には、ぜひ試していただきたい一品です。
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